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「NIPPON」という裏印について

明治の初期頃の輸出品には原産地名が表示されておらず、一部の絵付けに製作者や工場経営者、生地製造業者などが漢字で表示されているだけでした。そこで、輸出先の主要国であるアメリカが何処の国で製造されているかがわかるよう義務づける "THE MCKINLEY TARIFF ACT" という関税法が1890年(明治23年)に制定されたのです。その際にの決定で「JAPAN」ではなく、「NIPPON」定められたことから、輸出業者は翌年からNIPPONの刻印を使用したそうです。
M-NIPPON印 (輸出向け)
1910年-1921年頃 グリーン、ブルー、ピンク、金
この正式な英語でない「NIPPON」という原産地名はアメリカと日本の間で長く通関されていました。それから27年後の1918年(大正7年)になってようやくアメリカの商務省から「NIPPON」から「JAPAN」へと変更する通達が出され、これらが浸透するまで3年ほどかかったそうです。しかし、そのおかげで原産地名「NIPPON」という表示を見るとおおよその年代や歴史を知ることができます。オールド・ノリタケとして「NIPPON」刻印のものは約十数点あるとされ、当時のものは均整のとれた形状に繊細な絵付けが施されており、現代でも高く評価されています。
「マルキ」という裏印について

戦前の裏印の中でも最も長く使用されていた裏印で、主に英国向け製品に使われていました。このマークは「マルキ」と称されていますが、もとは困難の「困」という字を図案化してもので、中心に描いた槍で困難を打ち破り、物事がすべて円満に収まるよう □ を 〇 にしたと伝えられています。
マルキ印 (輸出向け)
1910年-1941年頃 グリーン、マロン、藍





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