ブルーパロットの金継ぎ
アンティークに新たな命を吹き込む

ブルーパロットでは、割れや欠けのある器を、日本の伝統技法"金継ぎ"で美しくよみがえらせる技術に定評がある「金継ぎ師 まどか」に修復を依頼しています。これまでに数百点を超える器を修復し、それぞれが再び使える美しい器として世に送り出されています。

「金継ぎ師 まどか」は、器本来の美しさを活かしながら、接着剤ではなく天然素材を用いて唯一無二の作品へとよみがえらせます。

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金継ぎされた器のアップ画像

金継ぎとは?|日本の美意識が宿る修復技法

金継ぎ(きんつぎ)は、割れたり欠けたりした陶磁器を、天然の漆で接着し、その継ぎ目に金粉などで装飾を施す、日本独自の伝統的な修復技法です。単なる補修にとどまらず、壊れた痕跡を「景色」として捉え、美しさに昇華させる哲学が込められています。

この技法では、元の姿に戻すのではなく「壊れたこと」そのものを受け入れ、その傷を強みに変える発想が特徴です。金継ぎされた器は、同じものが二つとない“唯一無二”の存在となり、時間を経るごとに深みを増していきます。

また、使用する漆や金粉はすべて天然素材で、環境にも優しい点も注目されています。壊れたから捨てるのではなく、丁寧に手をかけて再び活かす金継ぎは、現代にこそ見直されるべき“持続可能な美”の象徴です。

茶室で使われる金継ぎの器

金継ぎの歴史|茶の湯とともに育まれた美意識

金継ぎの起源は室町時代にさかのぼります。茶の湯文化の発展とともに、高価な茶器を長く大切に使うという思想の中から、壊れた器を修復して使い続ける「金継ぎ」が生まれたとされています。

とくに、千利休が大成した「侘び茶」においては、完璧ではない器の姿にも趣を見出す価値観が重んじられました。金継ぎは、こうした“侘び寂び”の精神を視覚的に表す手法の一つであり、傷さえも美と受け入れる審美眼を育んできました。

江戸時代以降は、庶民の暮らしにも広まり、身近な器の修復にも金継ぎが使われるようになります。現代においても、破損を否定せず、そのままの姿に価値を見出す金継ぎは、時代を越えて日本人の精神文化を映し出す技法として受け継がれています。

漆と金粉で修復中の器

金継ぎの材料と工程|漆と金でつなぐ伝統美

金継ぎは、天然素材である「漆(うるし)」と「金粉(または銀粉・真鍮粉など)」を用いて器を修復する技法です。使用する漆は、ウルシノキの樹液から採取されたもの。強力な接着性と防水性を備えており、日本の湿潤な気候でも長期保存に耐える素材です。

修復の基本工程は以下の通りです。まず、割れや欠けの部分を丁寧に洗浄し、漆で接着。その後、継ぎ目にパテ状の漆や砥の粉を用いて補修します。十分に乾燥させた後、表面を整え、金粉を蒔いて仕上げます。

漆の乾燥には湿度管理が必要で、1〜2週間以上かかることもあります。時間と手間をかけて完成する金継ぎは、単なる接着ではなく、ひとつの工芸作品としての美しさを持っています。

金継ぎされた器とその美しさ

金継ぎが生み出す美の哲学|侘び寂びと再生の美意識

金継ぎの最大の特徴は、「傷を隠す」のではなく「傷を見せる」ことにあります。ひび割れや欠けを金で継ぐことで、壊れた部分がむしろ器の個性や美しさとして際立ちます。この価値観は、日本独自の「侘び寂び」の美意識に深く結びついています。

侘び寂びとは、簡素でありながら奥深い美しさや、不完全なものに宿る静かな趣を愛でる日本文化の根幹です。金継ぎは、そうした美の哲学を日常生活の中に取り込む技法として、現代においても高く評価されています。

さらに、金継ぎは「再生」の象徴でもあります。一度壊れた器が、修復されて新たな価値を持つ姿は、人生における傷や変化も美しく受け入れる姿勢を教えてくれます。使い手の想いや記憶をそのままに、永く寄り添ってくれる金継ぎの器は、まさに“物語のある器”と言えるでしょう。

現代インテリアに調和する金継ぎの器

現代の暮らしに活きる金継ぎ|再利用とサステナビリティ

金継ぎは、単なる修復技術にとどまらず、現代のライフスタイルや価値観にも深く結びついています。壊れた器を捨てるのではなく修復し、新たな命を吹き込むこの技法は、持続可能な暮らし(サステナブルライフ)の象徴とも言える存在です。

使い捨て文化が主流となった今、金継ぎは「ものを大切にする」という本質的な価値観を思い出させてくれます。また、天然素材である漆や金粉を使う点でも、自然と共生する日本の伝統工芸として注目されています。

現代では、金継ぎを施した器をあえてインテリアのアクセントにする人も増えており、欠けやひびを美の一部として捉える姿勢が広がりつつあります。金継ぎは、心豊かな暮らしを実現する“思想の道具”として、今なお静かに息づいているのです。

金継ぎが施された器の選び方

金継ぎ作品の選び方|美しさと物語を見極めるポイント

金継ぎ作品を選ぶ際に大切なのは、単なる見た目の美しさだけでなく、その器に込められた“物語”を感じ取ることです。破損の痕跡がどう生かされているか、金の線が全体の造形と調和しているかなどを観察してみましょう。

また、修復に使われている素材や技法も重要です。漆を使った本格的な金継ぎは、年月とともに風合いが深まります。装飾としての金継ぎ(新うるしなど樹脂によるもの)とは異なり、伝統的な技法で修復された器には独特の温かみと静けさが宿ります。

用途に合わせて選ぶこともポイント。普段使いするなら持ちやすさや安定感、装飾性を重視するなら金の入り方や曲線の美しさを楽しんで選んでみてください。一点ものならではの出会いを大切にしましょう。

金継ぎとサステナビリティの関係

金継ぎとサステナビリティ|「直す」ことで生まれる新たな価値

壊れた器を捨てずに直して使う金継ぎは、日本文化が大切にしてきた「もったいない」の精神そのもの。現代のサステナビリティ(持続可能性)の価値観とも深く通じ合っています。

天然素材の漆と金粉を用いる伝統的な金継ぎは、環境への負荷が少なく、長く愛用できることから“未来を育てる修復”としても注目されています。大量生産・大量消費では得られない「物との関係性」を育む手段とも言えるでしょう。

また、再生の痕跡を「景色」として受け入れる考え方は、欠点を隠すのではなく活かすという価値観を育ててくれます。サステナブルな暮らしを目指す人にこそ、金継ぎという選択肢は深い共感と実用性をもたらすはずです。

現代インテリアに馴染む金継ぎの器

現代インテリアと金継ぎの相性|和洋を超えて美しく馴染む

金継ぎの器は、伝統的な和の空間に限らず、北欧風やナチュラルモダン、ミニマルな空間にもよく調和します。器そのもののデザインに加えて、金のラインがアクセントとなり、静かな存在感を放ちます。

特に、木やリネンなど自然素材と組み合わせることで、金継ぎならではの温もりと深みが際立ち、空間に上質な雰囲気をもたらします。欠けや割れを補った箇所に光が差し込むと、思わず目を留めてしまうような美しさが生まれます。

ダイニングの食器としてだけでなく、玄関や棚の上でオブジェのように飾っても素敵です。暮らしの中で、さりげなく“直された美”を楽しむことで、物を大切にする心と美意識の両方を育ててくれる存在です。

金継ぎに関するよくあるご質問

金継ぎとは何ですか?

金継ぎ(きんつぎ)は、割れたり欠けたりした陶磁器を漆で接着し、金粉などで装飾して仕上げる日本の伝統的な修復技法です。壊れた跡を隠すのではなく活かすことで、唯一無二の美しさを生み出します。

どんな器でも金継ぎできますか?

基本的には陶器や磁器が対象ですが、器の素材や破損状態によっては難しい場合もあります。漆が定着しない素材(プラスチックや金属など)は適していません。事前に専門家に相談されることをおすすめします。

使用しても安全ですか?

はい。正しく金継ぎされた器は、日常使いにも安全です。天然素材の漆や金粉を使用するため、人体への影響もありません。ただし電子レンジや食洗機の使用は避けてください。

金継ぎはどのくらいの期間で仕上がりますか?

漆の乾燥には湿度と時間が必要なため、破損の程度にもよりますが1〜2ヶ月ほどかかる場合が多いです。丁寧な工程を経て仕上げることで、長く愛用できる器に生まれ変わります。

初心者でも金継ぎはできますか?

最近では初心者向けの金継ぎキットも多く販売されており、ご自宅でも挑戦できます。とはいえ、本格的な仕上がりを求める場合や大切な器を直す場合は、専門の金継ぎ師に依頼するのが安心です。

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