アンティークネストテーブルとは?特徴と構造を解説
アンティークネストテーブルとは、大きさの異なる複数のテーブルが入れ子状に重なって1台に収納される構造のテーブルです。一般的には3台セット(大・中・小)が基本ですが、2台〜5台のセットも存在します。
英語では「Nest of Tables」または「Nesting Tables」と呼ばれ、nest(巣)という言葉が示す通り、親鳥の巣に小鳥が収まるような構造が名前の由来になっています。美しい木工技術と空間効率を両立した、合理的かつ装飾性の高い家具として、19〜20世紀のイギリスを中心に発展しました。
特にアンティークのネストテーブルは、猫脚やツイストレッグ、バルボスレッグなど、脚部のデザインにもこだわりが見られます。木材にはマホガニー、ウォールナット、オークといった上質な無垢材や突板が使われており、時代を経てもなお美しさと実用性を兼ね備えています。
近年は、日本の住宅事情にも合う省スペース性と、多用途に使える柔軟性が見直され、再び注目を集めているアンティーク家具のひとつです。