【保存版】オールドノリタケの裏印一覧と歴史|時代別の見分け方・価値も解説
オールドノリタケは、明治〜昭和初期にかけて輸出された日本の高級陶磁器です。本記事では代表的な刻印や、その背景にある歴史、アールヌーボー・アールデコ様式との関係について詳しく解説します。
あなたの家に受け継がれてきた、あるいはふとした瞬間に出会ったオールドノリタケ。その繊細な美しさに心奪われることはありませんか?
その裏印には、ただならぬ歴史と物語が刻まれています。
今回は、オールドノリタケの裏印を通じて、その魅力と価値を深堀りしていきましょう。記事半ばには裏印から年代を調べることができる保存版一覧もあります!
ノリタケの歴史はこちら
■ 1 1891年頃(明治24年頃)アメリカ輸出向け/色:グリーン・ブルー
■ 2 1891年(明治24年)アメリカ輸出向け/色:グリーン・ブルー
通称:メープルリーフ印
■ 3 1900年頃(明治33年頃)イギリス輸出向け/色:グリーン・ブルー
通称:初期マルキ印
■ 4 1908年頃(明治41年頃)イギリス輸出向け/色:グリーン・ブルー
通称:マルキ印
■ 5 1908年(明治41年)国内向け/色:グリーン・ブルー
通称:初期ヤジロベー印
■ 6 1910年頃(明治43年頃)アメリカ輸出向け/色:グリーン・ブルー
■ 7 1910年頃(明治43年頃)国内・アメリカ輸出向け/色:グリーン・ピンク
■ 8 1910年頃(明治43年頃)アメリカ輸出向け/色:グリーン・ブルー・ピンク・金
通称:M-NIPPON印
■ 9 1910年頃(明治43年頃)イギリス輸出向け/色:グリーン・マロン・藍
通称:マルキ印
■ 10 1910年頃(明治43年頃)アメリカ輸出向け/色:多色
■ 11 1910年頃(明治43年頃)アメリカ輸出向け/色:グリーン・ピンク
※ 絵付の無い白色生地の製品に使用
■ 12 1911年頃(明治44年頃)アメリカ輸出向け/色:藍
通称:ロイヤルソメツケ印
※ 染付けの製品に使用
■ 13 1912年頃(大正元年頃)アメリカ輸出向け/色:ブルー
通称:ライジングサン印
※ 高級品よりも一般向け製品に使用
■ 14 1912年頃(大正元年頃)アメリカ輸出向け/色:ブルー
■ 15 1912年頃(大正元年頃)アメリカ輸出向け/色:グリーン・マロン
■ 16 1912年頃(大正元年頃)輸出向け/色:多色
■ 17 1912年頃(大正元年頃)国内向け/色:グリーン・マロン・ピンク・藍
■ 18 1914年頃(大正3年頃)アメリカ輸出向け/色:多色
※ 日本で最初に作られた第一号ディナーウェアに使用
■ 19 1916年頃(大正5年頃)アメリカ輸出向け/色:藍
通称:ノリタケ ホウホウ印
※ 染付けの製品に使用
■ 20 1916年頃(大正5年頃)アメリカ輸出向け/色:グリーン
■ 21 1916年頃(大正5年頃)アメリカ輸出向け/色:グリーン
※ モリムラドール製品に使用
■ 22 1918年頃(大正7年頃)アメリカ輸出向け/色:グリーン・マロン・ピンク・藍・ブルー
■ 23 1920年頃(大正9年頃)アメリカ輸出向け/色:グリーン・マロン
■ 24 1920年頃(大正9年頃)国内向け、インド・インドネシア輸出向け/色:グリーン・マロン
通称:月桂樹RC印
■ 25 1922年頃(大正11年頃)国内向け/色:グリーン
■ 26 1924年頃(大正13年頃)アメリカ輸出向け/色:グリーン・マロン・ブルー
通称:サクラ印
■ 27 1925年頃(大正14年頃)アメリカ輸出向け/色:グリーン
■ 28 1925年頃(大正14年頃)アメリカ輸出向け/色:グリーン
■ 29 1928年頃(昭和3年頃)アメリカ輸出向け/色:グリーン・マロン
通称:チカラマチ印
■ 30 1928年頃(昭和3年頃)アメリカ輸出向け/色:グリーン
■ 31 1929年頃(昭和4年頃)国内向け/色:グリーン
■ 32 1930年頃(昭和5年頃)アメリカ輸出向け/色:多色・金
■ 33 1930年頃(昭和5年頃)イギリス輸出向け/色:多色
■ 34 1930年頃(昭和5年頃)アメリカ輸出向け/色:グリーン・金
■ 35 1930年頃(昭和5年頃)アメリカ・オーストラリア輸出向け/色:多
■ 36 1930年頃(昭和5年頃)アメリカ輸出向け/色:グリーン・金
■ 37 1932年頃(昭和7年頃)国内向け/色:朱色
※ 主に和食器製品に使用
■ 38 1932年頃(昭和7年頃)国内向け/色:朱色・藍
※ 主に和食器製品に使用
■ 39 1932年(昭和7年)国内向け/色:グリーン
※ 主に和食器製品に使用
■ 40 1932年(昭和7年)国内向け/色:朱色・黒
※ 主に和食器製品に使用
■ 41 1932年頃(昭和7年頃)国内向け/色:朱色
※ 主に和食器製品に使用
■ 42 1933年(昭和8年)国内向け/色:朱色・藍
※ 主に和食器、火鉢に使用
■ 43 1933年頃(昭和8年頃)国内向け/色:金
※ 主に和食器製品に使用
■ 44 1933年(昭和8年)輸出向け/色:多色
■ 45 1933年頃(昭和8年頃)輸出向け・国内向け/色:多色
※ 初期ボーンチャイナ製品に使用
■ 46 1933年頃(昭和8年頃)アメリカ輸出向け/色:多色
■ 47 1933年頃(昭和8年頃)アメリカ輸出向け/色:多色
■ 48 1933年頃(昭和8年頃)国内向け・アメリカ輸出向け/色:多色・金
通称:月桂樹M印
■ 49 1933年(昭和8年)アメリカ輸出向け/色:多色
■ 50 1933年(昭和8年)輸出向け/色:グリーン・金
■ 51 1934年(昭和9年)アメリカ輸出向け/色:マロン
通称:アゼリア印
■ 52 1934年頃(昭和9年頃)輸出向け/色:多色
■ 53 1934年(昭和9年)国内向け・輸出向け/色:グリーン
■ 54 1934年(昭和9年)国内向け/色:ピンク
※ 創立30周年記念製品に使用
■ 55 1935年(昭和10年)アメリカ向け/色:ブルー
■ 56 1935年(昭和10年)アメリカ向け/色:多色
■ 57 1935年頃(昭和10年頃)アメリカ向け/色:多色
■ 58 1935年頃(昭和10年頃)輸出向け/色:グリーン
■ 59 1935年頃(昭和10年頃)インド・インドネシア輸出向け/色:グリーン・ブルー
■ 60 1935年頃(昭和10年頃)インド・インドネシア輸出向け/色:グリーン
■ 61 1935年(昭和10年)国内向け/色:グリーン・マロン・藍
通称:月桂樹日陶印
■ 62 1935年頃(昭和10年頃)国内向け/色:多色
■ 63 1935年頃(昭和10年頃)国内向け/色:朱色
※ 主に和食器製品に使用
■ 64 1935年頃(昭和10年頃)国内向け/色:朱色
※ 主に和食器製品に使用
■ 65 1935年頃(昭和10年頃)国内向け・輸出向け/色:多色
通称:ボーンチャイナ印、シカ印
※ ボーンチャイナ製品に使用
■ 66 1938年頃(昭和13年頃)国内向け/色:藍
※ ボーンチャイナ製品に使用
■ 67 1938年頃(昭和13年頃)国内向け/色:朱色・藍
※ 火鉢などに使用
■ 68 1938年頃(昭和13年頃)国内向け/色:印刻
※ 電笠に使用
■ 69 1940年頃(昭和15年頃)アメリカ輸出向け/色:多色・マロン・黒・金
■ 70 1940年頃(昭和15年頃)国内・輸出向け/色:マロン・ピンク・黒・金
通称:ボーンチャイナマルキ印
※ ボーンチャイナ製品に使用
■ 71 1940年頃(昭和15年頃)国内・輸出向け/色:多色
通称:ボーンチャイナカップ印
※ ボーンチャイナ製品に使用
■ 72 1940年頃(昭和15年頃)国内・輸出向け/色:ピンク・黒
■ 73 1942年頃(昭和17年頃)国内向け/色:グリーン・黒
※ 耐熱食器製品に使用
■ 74 1944年頃(昭和19年頃)国内向け
※ 創立40周年記念製品に使用
おまけ:年代別 戦後ノリタケの裏印
■ 75 1946年頃(昭和21年頃)〜
■ 76 1947年頃(昭和22年頃)〜
■ 77 1949年頃(昭和24年頃)〜
■ 78 1953年頃(昭和28年頃)〜
■ 79 1955年頃(昭和30年頃)〜
■ 80 1956年頃(昭和31年頃)〜
■ 81 1946年(昭和21年)
通称:ローズチャイナ印
※ 戦前の品質水準に及ばないため NORITAKE の商標を使用せず、暫定的に使用された裏印。
■ 82 1947年(昭和22年頃)〜1952年(昭和27年頃)
通称:オキュパイトジャパン印
※ 米国占領下にあった1947年頃〜1952年まで使用された裏印。
歴史
オールドノリタケは、日本で創業したノリタケカンパニーリミテドによって生産された磁器の総称です。初期の頃は、西洋への輸出を主目的としていましたが、その独特なデザインと高品質が評価され、国内外で高い評価を受けるようになりました。
明治18年(1885年)頃から第二次世界大戦(1945年)前後にかけて製造された製品は、特に「オールドノリタケ」と呼ばれ、独特の魅力を持っています。
それぞれの裏印には、製造時期やデザインの特徴が示されており、コレクターにとってはその年代や背景を知る手がかりとなります。
特徴・魅力
オールドノリタケの裏印は 時代ごとに異なるデザインが施され、製品の品質と歴史的背景を象徴するものとなっています。これらの裏印を読み解くことで、その陶磁器がどの時期にどのような意図を持って製造されたかが明らかになります。
最後に
オールドノリタケの裏印は、単なるマークではなく、豊かな歴史と文化が息づいたアートワークです。この美しい陶磁器を通じて、過去と現在をつなぐ橋渡しをしてみませんか?
あなたの日常に新たな魅力をもたらすこと間違いなしです。是非、オールドノリタケの世界をご覧ください。
オールドノリタケに関するよくあるご質問
オールドノリタケとはどういう意味ですか?
「オールドノリタケ」とは、ノリタケが明治時代から戦前にかけてアメリカへ輸出していた古い日本の陶磁器を指します。テーブルウェアや装飾品など、美しい絵付けや精巧な細工が特徴です。日本では販売されず、アメリカでアンティークとして人気が高まり、1990年代に「オールドノリタケ」という呼び名が定着しました。
オールドノリタケの見分け方は?
主な見分け方は、裏面のバックプリントと質感・重さです。バックプリントは年代によって約30種類あり、スタイルも「Nippon(ニッポンもの)」と「Noritake(ノリタケもの)」の2種類に分かれます。偽物も存在するため、信頼できるショップで購入し、質感や重さを比較することが重要です。
オールドノリタケには何種類ありますか?
主に2つのデザインスタイルがあります。1つは1885年〜1935年頃に流行したアールヌーヴォー様式、もう1つは1922年〜1929年頃に人気を博したアールデコ様式です。いずれもアメリカへの輸出を目的に制作されました。
オールドノリタケの定義とは?
オールドノリタケは、1800年代末から第二次世界大戦までにノリタケがアメリカへ輸出していた初期の製品を指します。24金や23金による金彩や、ハンドペイントによる芸術的な装飾が特徴です。英語では「EARLY NORITAKE」とも呼ばれています。
「ノリタケ」と「オールドノリタケ」の違いとは?
違いは主に製造時期と製法です。オールドノリタケは1800年代末から第二次世界大戦前後までに手作業で作られた製品で、盛上技法による手描き装飾が特徴です。一方、現代のノリタケは転写技術を用いた量産品が中心で、製造方法も異なります。