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「宝珠(ほうじゅ)」とは縁起の良いものを寄せ集めた「宝尽くし文」の一つです。 「宝尽くし文」は、器の絵付けだけでなく着物や調度品などに好んで使われていた図柄で、元は中国の吉祥思想の一つ「八宝」に由来し、それを室町時代に和風化したものが宝尽くし文と呼ばれています。 さて宝珠文様は骨董の器などには画像の豆皿の上側にある玉ねぎのような形でよく描かれています。 この珠は、火炎が燃え上がっているとされているので 先が尖って描かれていることが多く、周りに炎も描かれている場合もあるのです。 なぜ昔の人々が縁起の良いものとして宝珠を描いたかというと、宝珠は「金銀財宝や望むものを思いのままに出すことができる、災難を除き清らかにする」と言われ、それが「良い人生を過ごせる・夢を叶えることができる」と広まり信じられていたからなのだそう。 |
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もう少し詳細に触れてみましょう。宝珠は、正しくは「如意宝珠」と呼ばれる法具にもなっています。 京都の様々な寺院でも観音菩薩や虚空蔵菩薩、地蔵菩薩さまが手に持っておられる姿を見ることができます。千手観音様の手のうちのどこかにも必ず持っておられるので是非探してみてください。 また、仏塔の相輪の上や仏堂の頂上、橋の欄干などの装飾でもお目にかかれますよ。 いつも骨董の器に描かれている様子を見、個人的には「かわいい縁起物」として捉えていましたが、実はとても気高いものなのです。 よく「桃ですか?」「おまんじゅうかと思いました」などのお声を伺うと、私も思わず同調してしまう可愛らしさを放っている宝珠。 愛らしい意匠の中に気高い意味をを持ち合わせている点から、古くから老若男女、また身分を問わずあらゆる階層の人たちから愛された文様なのだという事が納得できます。 宝珠は器に描かれていたらついつい手にとって愛でたくなる図柄だと思います。 是非お店でも器に描かれた宝珠探しをしてみてくださいね。 いかがでしたでしょうか。記事内の商品画像は全てブルーパロットで取り扱っている商品です。オンラインショップ内に掲載している商品もございますので是非ご覧ください。 |
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